去年、今年とマスクをする時間が大幅に増えました。
それに伴いマスク皮膚炎が起こりやすくなっています。
原因と解決法
①マスクによる肌への刺激
長時間マスクが肌に触れる事が刺激となり肌荒れやかぶれ、アレルギー性や刺激性接触性皮膚炎が起こりやすくなります。
解決方法:マスクと同じ大きさの綿のガーゼを肌とマスクの間に挟むことで刺激が軽減されます。
②汗による雑菌の繁殖
マスク着用時は中に熱がこもり汗をかきます。汗をそのままにしていると雑菌が皮膚に繁殖しやすくなりかゆみやあせも、ニキビといった肌トラブルの原因になります。
解決方法:こまめに吸湿性の良いタオルやガーゼでふき取りましょう。汗を拭きとる際こすってしまうと刺激になってしまう為、軽く押し当てるようにしましょう。
③肌の乾燥
マスクを着けている間は肌が潤っているように感じますが、外したとたんマスク内の一気に水分が蒸発します。その時肌の水分も同時に奪っていきます。すると肌バリアが正常に働かなくなり皮膚トラブルを起こしてしまいます。
解決方法:帰宅後手をしっかりと洗った後に洗顔をしましょう。洗顔後は直ぐに化粧水、乳液、クリームの順でしっかりと保湿しましょう。
あると便利なアイテム
長時間の外出時は、ジネンミストがあると便利です。スプレータイプなので3プッシュして顔に吹きかけた後タオルで押し当ててふき取ります。(肌についている汗などの異物をふき取り肌を清潔にする為)
清潔にした後ジネンミストを1プッシュして顔に吹きかけ水分を与えます。
漢方でのアプローチ
漢方では皮膚炎の場合は、基本的には清熱解毒薬を用いて治療していきます。
黄芩や荊芥といった解熱・消炎作用のある生薬を中心に肌に起こっている炎症を取り除いていきます。
その後、補血薬や補陰薬を用いて肌に潤いとバリア機能を回復させ正常な肌を保てるようにしていきます。