4月4日日本中医薬研究勉強会

web上での勉強会に参加しました。今はどの勉強会もこういう形式が主流になりましたね。
今回は冠元顆粒についてでした。冠元顆粒は丹参、川芎、芍薬、紅花、木香、香附子から構成される漢方薬です。
冠元顆粒は元々中国で狭心症や心筋梗塞などの血管病の特効薬である効果冠心Ⅱ号方をベースとして作られた漢方薬です。
分類としては活血薬に属し、様々な特許を取得しています。

①老化抑制剤
私たちは呼吸をすることでこの酸素を取り入れ、食事により栄養素を体に取り込んでいます。
この取り込んだ栄養素をエネルギーに変えるときに酸化が起こります。酸化とは身体の錆であり、老化の原因の1つです。
細胞は酸化ストレスにより機能低下がおき、様々な臓器に影響が起こります。
丹参はAGEs(最終糖化産物)、過酸化脂質の蓄積、肝臓中GHS/GSSG比率の低下、肝臓中GPx活性の上昇を抑え、肝機能・腎機能低下を抑えることが出来ます。
これは丹参が抗酸化ストレス作用を有している為であり、アンチエイジング効果があるということです。

②糖尿病改善剤

・高血糖状態の細胞内では、浸透圧調整のために細胞外液が細胞内に流入します。すると蛋白質が変性や失活を引き起こしたり、
細胞内が酸欠状態になるといったことが起こり機能低下や細胞死などがおき糖尿病の合併症の発症や信仰が起こります。
生薬である丹参や芍薬は、高血糖状態の細胞内にて生成される活性酸素を除去し、蛋白質や脂質の過酸化による変性を抑えます。
その結果血中及び細胞内の活性酸素量が低下し、活性酸素によって引き起こされる糖尿病合併症の発症、悪化を抑制することが出来ます。
・AGEsは、過剰な糖と蛋白質が糖化反応により生じます。AGEsはシミ、しわ、動脈硬化、アルツハイマー、がんといった様々な病気を発症します。
糖尿病は健常な人よりも体が高血糖状態であり、AGEsが生成されやすくなっています。
丹参や芍薬、香附子にはAGEs生成阻害性がある為高血糖状態による合併症の抑制作用があります。

③脳虚血による学習・記憶障害改善剤
認知症は、主に脳梗塞や脳出血等の脳虚血ごにあらわれる血管性認知症と脳委縮による変性性認知症があります。
血管性認知症の原因となる動脈硬化は瘀血であり、丹参、川芎、紅花には活血作用がある為血液を脳は勿論全身に送り届ける力があります。
血液循環が改善されると脳の神経細胞に酸素や栄養が行き届くようになり、脳虚血による学習・記憶障害改善に効果が期待できます。

④肝組織コレステロール改善剤
甘いものや脂肪を多く含む高フルクトース食を続けていると日常生活だけではエネルギーを消費しきることが出来ず、肝臓に蓄えることになります。
その生活が続いていくと、中性脂肪やコレステロールが増加していき高脂血症となります。高脂血症状態が続くと血管が詰まりやすくなり動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞が起こりやすくなります。
丹参には糖蛋白の濃度上昇を抑制し、HDL等のリポ蛋白質の作用低下を抑制する効果があり動脈硬化等の抑制作用が期待できます。


今回の勉強会にはなかったですが中医学視点からの説明も記載しておきます。
冠元顆粒は丹参、川芎、芍薬、紅花、木香、香附子から構成される漢方薬です。
分類としては活血化瘀(血液の流れを改善する)の薬です。
丹参、紅花は活血の作用があり瘀血(血液の滞り)を改善し、川芎は理気作用と活血作用を持ち血液を流れやすくする上に全身に巡らせる運ぶ力があります。
さらに紅花と川芎は、陽気を高める力があるので身体を温める作用があります。
木香、香附子は理気薬の作用があり、留まっている血液を全身隅々まで運びます。

漢方は古くから使用されている薬ですが現在では積極的に治験などの科学的な分析が行われています。
冠元顆粒も様々な特許を取得した上、今なお研究が続けられています。中医学視点と科学的視点の両面から分析された漢方薬である冠元顆粒。
血液・血管それに伴う合併症に不安のある方は試してみてはどうですか。